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ブログと言う名の雑記帳
小ネタとかその他諸々。 基本オタトーク中心。 ありとあらゆる公式とは関係ございません。
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自分のだめっぷりにはいい加減うんざりなのですが、カイゼンって難しいよね!
と、いい逃れようとむにゃむにゃむにゃ。

仕事明け、本を受け取ってわくわくと帰宅したら知恵熱が出ました。
お……おお…。(さすがに驚いた)

他ジャンルで参加する友人に
「厳選に厳選を重ねてひとつだけ、一か所だけ買い物してきてぇぇぇ」
と頼み込み、okした友人に「ここの本全部買ってきて」とメールしていたのですが、
(二年近く本買ってないので被ることはないのです)
いつも飄々とした友人が、渡し際に

「ちょっとだけ、全部下さいっていうの、恥ずかしかった……」

ありがとう君のおかげで私は生きてゆける!
しかしもうそろそろイベント行きたいなー。

前振り長くてすみません。
校正しだすと終わらないので強引に終わらせちゃいました。

*頭から全部あります。

うつぶせになって息を整えている戌井の隣で、仰向けに寝転んだ真田は、指先についた白い液体を無表情で弄んでいる。
戌井は、いつまでもにちにちと音を立てている指先とゆるく上下している胸を交互に見る。
「真田さん……。そうしてるの、楽しいですか……?」
問いかけられて、真田はちらりと視線を投げる。
にち、と白い指先が小さな音を立てる。
 
「どうせなら、舐めてくれませんか」
 
戌井がぱたりと瞬きをする。
「……なんて言うかと思ったが、そんなことも無かったな」
真田は平坦な声で言うと、指を戌井の胸になすりつける。
「ちょ……!何するんですか!僕はぁ、そんなこと言わないですよ!」
あわてて起き上がり、寝乱れたベッドの端に転がっているティッシュを掴むと、ぶつぶつと愚痴りながらも丁寧に真田の指先から拭って行く。
「考えていたんだが」
聞いている証拠に視線を返す。
「なんでお前はこんなことがスキなんだ」
「それは、あなたとだからかな」
「納得いかん」
なんですかそれ、と苦笑しながら戌井は最後に自分の胸を拭う。
「なんで色々とつまらないものを使いたがるのかが、理解出来ん」
丸めて投げたティッシュがごみ箱の縁に当たって床に落ちる。
なんとも形容しがたい表情で戌井が視線を合わせると、真田はいたって真面目な表情でぴたりと目を合わせる。
「お前は道具を使うのが好きなのか」
「……直球ですね」
「回りくどくしてどうする。どうだ、答えろ」
上体を起こして迫ってくる真田に、戌井はいかにも閉口しましたといった様子で手のひらを上に向ける。
しかし、それでも。
「真田さんを気持ち良くしたいんですよ。そして、その真田さんに触れて感じて、満足したいんです」
これでいいでしょ、話はおしまいで、と足元に丸まっていたシーツを引こうとするが、真田は戌井の脇に手を伸ばす。
その先には、使われぬまま転がっていた機械がある。
「じゃあ、見てろ」
言うと、真田は膝立ちになって掴みあげた小さな機械を、未だ柔らかい入り口にひたりとあてがう。
 
「え」
戌井が間の抜けた声をあげると、くち、と密かに湿った音を立てて、機械が吸い込まれるように中に入る。
真田はだらりと伸びたコードを手繰るように引き上げ、親指で弾くようにスイッチを入れる。
低いモーター音が聞こえてくるが真田は膝立ちを崩さない。
「……えと」
恐る恐る戌井が上目使いで真田を伺うと、腰に片手を当てて顔色一つ変えずに戌井を凝視している。
「これで満足か」
「なんともないんですか」
「動いているが、それだけだ」
そのあまりにも堂々とした態度に脱力しながら、スイッチに手を伸ばす。
真田の指の上からスイッチを切ると、真田は眉を上げる。
「使うシチュエーションもどうかとは思いますけど……。でも、もういいですよ」
眉を垂らした情けない顔で戌井が笑うと、真田は眉根を寄せる。
「使わないのか」
「基本的には気持ち良くなって欲しいので……、さほど感じないなら、不必要です」
喜んで貰わないと無意味じゃあないですかぁ、とおどけて笑うとようやく真田も笑顔を見せる。ふ、と息を詰めると潜めていた機械を抜き取り、投げる。
音をたててゴミ箱に吸い込まれるのを確認してから、戌井に向き直る。
「じゃあ、もう金輪際こういうおもちゃは使うなよ」
ようやく見せた軟らかい表情につられて、つい、はい、と頷いた。
 
「約束したからな」
「な?」
見る間に真田の全身が赤く染まる。
「使わないと言ったからな!もし破ったら、絶交だぞ!」
戌井の足元に手を伸ばすと、シーツを全力で引き抜く。
「う……わっ!」
勢いでベッドから体半分ずり落ちた戌井を無視して、真田はそのままシーツをかぶる。
さなぎのように丸くなって、後頭部がわずかに覗く様を、這い上がった戌井は見つめる。
「真田さん」
なにをどう伝えていいのかわからなくて、とりあえず名前を呼ぶ。
「寝たッ!」
間をおかずに返る返事に、つい笑いがこぼれる。
「寝ちゃったんなら、いたずらしてもいいですか」
「おまえは、子供の頃のほうがうんと素直で可愛かった」
戌井の笑い声を聞き咎め、不平不満の感じる口調で、しかし姿勢を変えないまま、ぽつりとつぶやく。
「いつでも真田さん真田さんと後ろを付いてきていたのに……」
「そんなことなかったでしょ、あのころだってそんなに小さな子供じゃないんですから。ただの生意気なガキでしたよ」
そっと短い髪に指を伸ばして、爪先でくすぐるように毛先を散らす。
その指先を伸ばそうとして、躊躇する。
「ねぇ、触ってもいいですか。僕はあなたに直接触れたい」
真田は、少しだけ身をよじる。
「……目を閉じろ」
甘い声に促されて、目を閉じた戌井に、ふわりとシーツがかけられる。
伝わってくる隣の体温と、頬に触れる温かな吐息に口元がゆるむ。
「何を笑っているんだ」
またすぐに不満の微粒子が混じりだす声にすら、小さな笑いが漏れるのを止められなくて、くつくつと喉の奥で笑う。
「あなたは大人になっても可愛いですよ。あぁ、僕的にはむしろ今のほうが、いだっ」
言い終える前に、脇腹を強く抓られる。
「人を馬鹿にしてるのかッ」
起き上がりかけた真田の胸に戌井は抱きつく。強く回した手も、すべらかな体に触れる頬もいつもよりも高い体温を伝えている。
「何言ってるんですかー。僕ぁ真田さんを敬愛こそすれ馬鹿したことなんてないですよぅ」
とことこと伝わる鼓動すらも可愛らしい、なんて口にしようものならベッドから叩き出されるのが分かっている言葉は呑み込んで、目を閉じたままの戌井は顔をあげる。
口元も鼻の下もゆるみきっている戌井を見下ろして、真田は頬に唇を寄せる。
気配を感じたのか、一層にやける戌井の鼻に、思い切り噛みついた。
「っだあぁ!」
とっさに離れようとした戌井の腰を真田は掴む。二人の体から半分ずり落ちたシーツをもう一度かけなおして、広い部屋に置かれた大きなベッドの上、ふたりのおとなはくっついて笑う。
 
痛がる戌井を見て笑う真田の唇を戌井が塞ぐまで、あと3秒。
 
 
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